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2024年7月の記事一覧

専門研修会

 7月24日(水)に、福島県立医科大学看護学部准教授/附属病院看護部 小児看護専門看護師 古橋知子様を講師としてお迎えし、「病弱のこどもたちの心身に応じたかかわりと、かかわり手の心構え」という演題のもと、専門研修会を実施しました。

 医大校教員の事前質問をもとに、専門看護師の制度・役割や子どもたちの心身、きょうだい支援、緩和ケア、そしてかかわり手の心構えなど多岐にわたる内容について、事例や体験を踏まえながら具体的かつ丁寧にお話をいただきました。また、会場で参加されていた病棟看護師さんにも話題をふっていただき、実際の現場の声や実践も聞くことができました。

 「痛みは個人的な経験であり、主観的なもの。本人が『痛い』と言ったらそれは痛みであり、周りが判断できることではない。一方で、痛みの感じ方に影響を及ぼす因子があり、痛みを増強させる因子や軽減させる因子など、因子により閾値が上下するものであること。病気になって『変わること』『変わらないこと』がある。子どもが本人らしく過ごせるよう最善を尽くす。」など、かかわり手としての私たち教員が忘れてはいけないこと、大切にしなければならない視点についてもお話をいただき、大変貴重な学びとなりました。

 実施後、校内で参加した医大校教員や、オンラインで参加された関係校の先生方からは、「病気に『重い』『軽い』はない、という言葉が印象に残った。」「緩和ケアのとらえや悲嘆、喪失について、お話をうかがい勉強になった。」「目の前の児童生徒に合わせた支援を継続していきたい。」など、感想がありました。

 日頃から、古橋先生をはじめ医療関係者の皆様には、本校の教育活動へのご理解とご協力をいただいておりますこと、感謝いたします。今後も、「一つのチーム」として、それぞれの立場・視点から一緒に児童生徒を支え、教育活動の充実に努めてまいります。

 今回、貴重なお話を聞かせていただきました古橋様には、心より御礼申し上げます。